ないない尽くしだからこそ、成長できる、飛躍できる

 話していて、この人は自分で自分の可能性をつぶしているな、もったいないなと感じることがあります(もちろん本人は気づいていないでしょうね)。

 お金がない、時間がない、能力がない、体力がない、スキルがない、などなど、私たちはないないだらけです。そして、これらを制約、障害と考えてしまって、挑戦することをあきらめ、自らの可能性を自分の手でつぶしてしまっているのです。これらの一見すると制約や障害と思えることは、じつは飛躍の為の糧なのです。

 いろんなものがない、だからそれをどうやって克服して乗り越えるのかを考えるから、成長があると思います。発明にもつながります。「これこれがないけれども、どうやったら出来るだろうか」という思考が何より大切です。菅原は学生時代貧乏で、英語を習うお金がなかったですが、一円も使わずに英語をものにしました。どうやったらお金を使わずに、英語をマスターできるかを、一生懸命に考え、いろいろな方法を考えだしました。英会話学校に、何十万も払って通っている友人たちをうらやましく思いましたが、結果的には、菅原の方が上達しました。

 お金が十分にある、時間が十分にある、能力が十分にある、だからやっているという人は少ないと思います。ほとんどの企業は、銀行からの借金を抱えてやっています。どのお父さんも、たいてい住宅ローンで家を買っています。「お金がないから出来ない」という話をよく聞きますが、それは言い訳に過ぎません。やろうとしない自分を正当化し、なぐさめるために、自分で自分に思い込ませているだけです。そのメンタル・ブロックをはずしたら、その先には必ず大きな飛躍のチャンスがあります。

 なんでもやってみなくちゃわからない。まず、やってみることが大切。