「においのデジタル化」に挑戦したいんだけど、どうしたらいいか分かりません

 文字、音、画像など、デジタル化できるものは、なんでもデジタル化され、コストは限りなくゼロに近くなって保存され、ネット上を流通しています。この流れは、さらに加速していきます。デジタル化できるものは、どんどん価値が下がっていくでしょう。だからこそ、デジタル化できないものの価値がより一層、高くなります。
 香りのデジタル化にも挑戦している(例えば料理のレシピと一緒に料理のにおいが出てくる)ようですが、なかなか難しいでしょうね。でも、今日の不可能が明日の可能になるのが人類の歴史ですから、必ず実現すると思います(とはいっても、菅原はいまその技術がほしいのですが)。においをデジタル化し保存して置けたら、どんなに素晴らしいだろうと思います。
 赤ちゃんのにおいって、とってもいいにおいなんだよね。赤ちゃんの顔に鼻を近づけると、ほのかににおってくるんだけど、形容のしようがないかわいいにおいです。どの親も、親バカぶりをいかんなく発揮して、赤ちゃんの姿を写真やビデオに一生懸命撮っていますが、自分の赤ちゃんのにおいを保存している人はいないだろうね。
 このかわいいにおいは、1年ぐらいかな。やがていつのまにか消えてしまいます。その後は、若者の汗臭いにおい、さらに年齢を重ねると「おじさん臭」になってしまうのだ。だからこそ、いまデジタル化して保存しておきたいと思います。
 赤ちゃんが生まれたら、どの家庭も必ずビデオカメラとデジタルカメラを買います。これは確実に大きなマーケットです。においのデジタル化にも、ビッグ市場が待っています。超ベンチャーで、やると面白いと思うのですが、いったい何をどこから始めていいのか、菅原には皆目見当がつきません。