勉強して挑戦しよう

シアトル郊外にオフィスをおくNisso America Inc.を訪問し、社長と社員のお二人から、アメリカでのビジネスについて大変有益なお話を伺いました。2時間にわたって貴重な時間を割いていただいたことに、深く感謝いたします。ためになる多くのお話の中から、ポイントを3点に絞りました。
(1)勉強し続けていくことの大切さ。(2)やって後悔することよりも、やらずに後悔することのほうが大きいということ。(3)日本の政治、経済、社会、文化についてきちんと説明できること。
社長の松谷氏は、アメリカに来て自分一人で出来ることの少なさを知り、力のなさを痛感したとおっしゃっていました。そして、生涯勉強し続けていくことの大切さを強調されていました。大学での勉強はもちろん大切ですが、変化の激しい今日では、社会に出てからも学び続けることは不可欠なのですね。
浜崎さんは、20代の後半でアメリカに来るかどうかを悩んでいたときに、やらずに後悔することのほうが大きいとアドヴァイスされたそうです。時間とお金の制約は、どんな状況でも常に付きまといます。その制約を言い訳にして、やらないという選択肢もあるし、その制約を乗り越えることに挑戦するという選択肢もあります。どうしても前者を選択しがちです。しかし、挑戦するから成長があるのですね。物質的に豊かになり行動力のない日本の若者が増えている中で、少数の挑戦する若者との格差が開いていってしまうのは仕方がないのかもしれません。
小山さんは、ワシントン大学で学んでいるときに、授業で日本について聞かれて、答えられずにとても恥かしかったそうです。日本人の私達は、日本の事を知っているつもりになっていますが、実は知らないことだらけで、説明するとなるととても難しいのです。菅原も昨年、アメリカでは養子縁組は普通のことですが、日本ではなんで少ないのかと聞かれて答えられずに、情けない思いをしました。
勉強して世界に挑戦する。日本の若者にはその機会が与えられていますが、世界全体でみると、実は少数の若者だけにある機会なのです。チャンスはつかまないと逃げていきます。