目的を間違うと、間違った結果がでる

 ライブドアがこけちゃって、残念ですね。彼は拘置所で、どんな気持ちで朝を向かえたのでしょうか。短期間のうちに人生の栄枯盛衰のドラマを見せてくれたので、生き方を考える格好の教材ですね。彼は、カリスマ性、リーダーシップ、決断力、行動力、チャレンジ精神といった素晴らしい資質を備えていましたが、人生の目的を誤っていたために、こけちゃったのですね。私利私欲を追求する生き方は、必ず行き詰るということは歴史が証明しています(例外はないのだ)。既存の体制をぶち破って変革していくという彼の行き方には、喝采をおくりますが、これで彼の能力が活かされなくなってしまったことは大きな損失で、もったいないですね。人生の目的はシンプルです(なんでも真理はシンプルなのだ)。「自分のもっている能力を、世のため、人のために活かし、社会に貢献する」ということです。これ以外を目的にしたら、つまらない人生になっちゃうのだ。

 彼の生き方については、ここぞとばかりに色々な人が言いたい放題いっているので、これ以上何もいうことはありません。彼の生き方以上に、よーく観察すべきは、まわりでぎゃーぎゃー言っている人たちです。時代の寵児と持上げたマスコミ、昨年の衆院選挙で応援した政治家たち、経団連のメンバーにまでした財界人たち。いったい、この人たち、いまはどう思っているのでしょう、本心を聞きたいですね。世の趨勢をみて、その時々で、うまくそれに乗ろうとする人たち。まったく見識のない情けない人たちです。

 「実は私も彼のことは、うんちゃらこんちゃら」と言い訳がましいことをいっている人たちが山のようにいますが、こういうふうに時流に媚びへつらって、自分の態度をさっさと変えてしまう人たちをよーく覚えておいて、今後二度と信じてはいけないでしょうね。強いものに近づいていって媚びへつらい、こけると手のひらを返したような態度をとる。彼をほめまくっていたマスコミが、一転して切捨てごめんとばかりに、面白おかしく、ぼろくそに報道していますね。菅原は、学生時代から一貫して20年以上、テレビをもたない、新聞とらない、という生き方をしてきましたが、やっぱり間違っていなかったと思います。レベルの低いマスコミから悪影響を受けることがなかったので。

(参考⇒http://d.hatena.ne.jp/Seattle/20050318