2006年「地球人」への一歩を


 みなさま、明けましておめでとうございます。5日まで完全休養していましたので、世間のスタートより遅くなりました(オンとオフを明確につけるのが菅原のポリシーです)。元旦に札幌から東京に戻ってきて、お正月はグーたら過ごし、普段はあまり新聞を読まない菅原ですが、1月4日の新聞から次の三つの記事が目にとまりました。

 お正月の恒例行事の一つ「箱根駅伝」は、だれも予想していない亜細亜大学がまさかの優勝。スポーツの世界って予想していないことが起こるので、感動があり、そこから学ぶことも多い思いですよね。亜細亜大学の選手の言葉が印象的です。「親代わりのような監督ができると言ったことは、本当にできると信じた。あきらめないことの大切さを教えてもらった。」

 まもなく始まるトリノ・オリンピックに向かって、ジャンプ界に新星がチェコから現れたというニュースもありました。昨季まではワールドカップで一勝しかしたことがないのに、今季は五勝もしているそうです。その選手の言葉。「何か特別なことを始めたわけじゃない。新しいコーチが眠っていた力を引き出してくれた。」

 スピードスケートの日本のエース、清水選手。ソルトレーク五輪500メートルで銀メダル。その彼の言葉。「頭の中の固定観念が人の限界を作る。難しいなどと思った段階で、本当に無理になる。」

 これらの記事から考えたことは、2つです。まず、監督やコーチという指導者が優れていないと選手は素晴らしい結果を出せないということ。我流は決して伸びないし、指導者が二流なら選手もせいぜい二流どまり。企業もトップが一流じゃないと、消えてなくなります。次に、あきらめないこと、限界を自分で作らないことの大切さ。そんなことできるわけないって、最初っから自分に限界を設けてしまっている学生に出会うことがあります。「常歩無限」です。

 菅原自身、自分は良きコーチであるのかどうかを常に自問しています。菅原が二流なばかりに、一流になる資質をもった若者達の可能性をつぶしてはいないか。そして、菅原はどんな選手を育てることを目的としているコーチなのか。それは「地球人」であり、世界を視野に発想し行動する若者こそが、これからの時代に求められています。自分もまだまだ地球人になりきれているとはいえませんが、無限を信じて挑戦し続けます。
 2006年のテーマは、「地球人」です。