ライバルがいるから切磋琢磨してお互いに伸びる

自民党の圧勝。これから、政治はちっとも面白くないことになると思います。巨人だけが強いプロ野球はちっとも面白くないのと同じように、自民党だけが強い政治も面白くないでしょうね。ライバルがいるから、お互いにしのぎを削って力を伸ばします。成長には良きライバルが不可欠であることは、言わずと知れたことです。
なんで、自民党の圧勝なんていうつまらない結果になったのでしょうね。一つは、小泉さんの分かりやすさ。郵政民営化一本やりですから。それと、イメージ戦略の成功。これまで脂ぎってテカテカしていた自民党のおじさんたちが、こぞってクールビズでかっこよくきめて、さわやか感を出していました。それに対比して、民主党は、暑苦しそうにネクタイをしめて古臭い感じをかもし出していました。あれでは、女性や若者の心をつかめないのも当然でしょうね。「分かりやすさ」と「さわやか感」こそが、今の時代にはぴったりです。
破綻寸前の国家財政や年金問題のほうが、理性的に考えるならば、郵便局の問題よりもずっと重要であることは誰にでも分かることだと思いますが、人は頭で判断するのではなくて、感覚で判断するほうが多いのですね。「人は理屈で動かず、感情で動く(特に女性はね)」。