「頑張らない」、「ベストを尽くさない」

「琴(こと)は、弦(げん)が張りすぎても、弛(ゆる)み過ぎても、良い音色(ねいろ)が出ない」といわれます。つまり、適度に張っていることが最も大切であるということ。これはすべての物事に当てはまりますね。
 100%あるいはそれ以上の力を出そうと思って頑張ることは逆効果です。そうすると無用な力がはいってベストの結果を出せません。80%くらいの力を出そうと思っていると、余計な力が抜けて、結果として100%の成果に結びつきます。
 もともと欠陥だらけの人間が、100%なんてことは、あり得ないのです。それを錯覚してしまい、100%、完璧を求めるから、ゆがみが生じるのです。日本人の過度の完璧主義や過度の精神論偏重が、働きすぎや、精神的病を多く生み出しています。
 人生ほどほど、あなた一人が頑張ったって、地球は、今日も、明日も、あさっても、同じように動き続けるのです。80%がベストです。