いま、日本に生まれていることの幸運を活かそう

 日本の旅行会社が米国企業と組んで、宇宙旅行の販売を10月から開始するというニュースを読みました。国際宇宙ステーションに一週間滞在するツアーが22億円、月に行くツアーが110億円。この米国企業は、すでに米国人実業家2人を宇宙に送り出している実績もあるそうです。どんなものでも発売当初は値段が高いと決まっていますので、一般人にとっては法外なツアー価格ですが、これから10年、20年と経っていくうちに、手頃なツアー価格に落ち着いていくのではないでしょうか。
 世界のすべての国を旅することを目的としている菅原にとっても、これで旅行先がまた一つ増えて嬉しいような、そんなこと無理だろうなって最初から思ってしまいそうな複雑な気持ちです。しかし不可能だと思った瞬間にすべての可能性は閉じてしまいますから、宇宙に行くというのも目的に加えたいと思います。
 これまでの不可能が可能になっていく、すごいことだなって思います。とはいえ、不可能に挑戦することが出来る人間は、地球上でそう多くはありません。たまたま今という時代に、たまたま日本という国に生を受けているからに他なりません。そのことが、どれほど幸運なことかをいつも忘れないようにと、自分に言い聞かせています。
 今という時代に生まれても、生まれた場所がイラクなどの発展途上国であったならば夢や希望をもつことが難しい人生だったでしょう。また生まれる場所が日本であったとしても、70年くらい前に生まれていれば、天皇陛下万歳と叫んで死んでいかなければならなかったでしょう。もっと前の戦国時代に生まれていれば、もっと悲惨だったかもしれません。
 時という点からも、場所という点からも、今、日本に生きているということは、ものすごく幸運なことなんだなってことが分かります。
 これは、自分では決して選ぶことが出来ないたまたま与えられた幸運ですが、そのことを忘れてしまって(忘れる以前に気づいていない人もいる)、自分のことしか考えずに、狭い視野の中で毎日を過ごし、不平、不満、愚痴の多い、欲(金銭欲、名誉欲、色情欲、、、)に取り付かれた人生を送っている人たちもいます。
「感謝は悟りを得るはじめ」、生かされていること一切に感謝して、自分(家族)のためだけに生きるちっぽけな人生ではなく、少しでも他の人の役に立てる自分になりたいと思います。人生の基本は「すべてに感謝」。感謝がなければ、不可能は不可能のままでしょうね。(総文字数:1037字)