Going my way −自分の道を行こう

 今日は40数回目の誕生日。辛いことも楽しいこともたくさんある人生を、今日まで送ってこれたことに感謝いたします。これまでを振り返ると、すべてにおいて他の人よりも遅れて、違う道を歩んできたのですが、それが今ではとてもよかったと思えます。

 昨年3月末に、シアトルでの研究生活から帰国したときに、自分の年齢を忘れていました。というのは、アメリカでは年齢を聞かれることも、何かの書類に記入するよう求められることも、ただの一度もなかったからです。おそらく、だれも年齢を気にして生きていないのでしょう。ですから、「まだ若いのに、、、」とか、「もう歳だから、、、」なんてことは誰も考えないで、やりたい時に、やりたい事をやっているのだと思います。

 かたや日本では、「もう歳なのに、あんなことをして恥ずかしくないのかね」とか「まだ若造のクセに、早すぎる、生意気だ」なんてことを言われます。同じような年齢に、同じような生き方をすることが、暗に求められています。18歳で大学に入学して、22歳で就職、20代後半で結婚、30代前半でマイホーム。60歳で退職。この道筋から外れると、周りからのプレッシャーはもちろんのこと、自分で自分を責めることにもなります。

 こんなのまったくナンセンス。もう型にはめられた人生を送るのはやめましょう。自分は2年間浪人して大学に入り、大学でも1年間留年して、その後、大学院へ進学。職を得たのは、31歳のときです。結婚したのは、37歳。すべてにおいて他の人よりも遅れて、違う道を歩んできたので、その途中では、こんなことをしていていいのだろうかと悩むこともありました。しかし、今はとっても良かったと思っています。「Going my way.(わが道を行く)」ってことが、最も大切であると、しみじみ思います。

 アメリカでは、中学生でも会社を経営したり、逆に、どうみても60歳を過ぎていると思われる女性が、飛行機のキャビンアテンダントをしていて、こちらがお茶を出してあげたくなるような人もいます。とにかく、まったく年齢が関係ない。やりたいことをやる。素晴らしいと思います。

 日本も「組織の時代、年寄りの時代、おじさんの時代」から「個人の時代、若者の時代、女性の時代」へと確実にシフトしてきています。自分次第で可能性は大きく花開きます。結局は自分次第ってことだけどね。(総文字数:1000字)