The busiest men find the most time.

 これは好きな英語のフレーズの一つです。日本語に訳すと、「忙しい人ほど、時間を見つけ出す」ということですね。つまり、忙しくて時間がないといっている人は、あまり能力のない人で、能力のある人は、時間の使い方を工夫して、時間を創りだすということです。時間だけが、すべての人に平等に過ぎ去っていきますから、時間の使い方次第で、人生に大きく差がつくと思います。

 学生時代は、時間の価値が分からずに、随分と浪費してしまい、後になってもったいないことをしたと気づきました。多分これは若者に共通のことで、卒業生は、学生時代の時間がたっぷりある時に、もっと×××をやっておけばよかったと、社会人になってから必ず嘆きます。

 時間の大切さに気づいて工夫を始めたのは、大学院生になってからです。時給800円や900円で働いて、50万円を稼ぐのはとても大変なので、バイトをする時間を懸賞論文を書くことに使って、賞金をもらおうと考えました。そうすると、自分の勉強にもなって、履歴書にも書けて、お金ももらえる、これはまさに一石三鳥だと思ったわけです。そうして、実際にやってみて、2回受賞して、1回目は30万、2回目は50万円を手にしました。慣れない受賞パーティは、すごく嬉しかったことを今も覚えています。もちろん、駄目なときもたくさんありましたが、なんでも工夫してやってみる大切さを知りました。

 自動車の免許も、日本で何十万も使って、何日も教習所に通って、その上、教官に罵倒されて、そこまでして取る価値があるとは思えなかったので、アメリカで取りました。使ったお金は、2回実技試験に落っこちて、それでも全部で30ドルくらい。練習した時間は、10時間くらいだと思います。

 人と同じことをやっていても、人と同じか、それ以下の結果です。人と違う発想と行動をいつも、いつも心がけています。(文字数:800字)