自分の当たり前は、みんなの当たり前ではない

 きょうはロシアの大学で2年間、日本語教師をしていた松井一美さんがゼミに来てくれました。その時の体験をもとにロシアの事情について興味深い話をしてくれ、未知の国ロシアのことが色々と分かりました。たくさん気づくことがありましたが、その中から一つ紹介します。

 ベトナムカンボジア、中国あたりでは、自転車やオートバイは必需品で、道を埋め尽くして走るその姿は圧巻です。他方、ロシアでは、自転車やオートバイは、雪が解けた夏の期間限定の金持ちのスポーツだそうです。自動車やオートバイが金持ちのスポーツとは、まったく考えたことがありません。同じものでも、南と北では大違いだなということが分かります。

 当たり前は、場所と時間が変われば異なります。自分の当たり前を常に疑うことを忘れないようにしたいと思います。そこから新しい発想が生まれるのですね。つねに頭を柔らかく。(文字数:412字)