菅原流インターネットの鉄則−その2−

 「うまい話は決して他からやってこない」

 インターネットを使って何かを申し込んだりすると、どうしてもこちらのEメールアドレスを登録せざるを得ないことがあります。いったん登録すると、必ずその後にジャンクメールが送られてきます。それらの件名は、実に魅力的です。だって、送信者の立場からすると、魅力的な件名によって受信者の関心を何とか引きつけて、メールを開けてもらわなければなりませんからね。魅力的な件名にすべてがかかっているのです。「これで金持ちになれる」、「これであなたの人生が豊かになる」、「これで英語力が確実にアップする」といったものから、「素敵な女性があなたを待っている」という不快なものまで、あの手この手のメールが来ます。自分のところには、外国からもやってきて、「秘密なんだけど、儲かる話がある」、「これでペニスが2インチ大きくなる」なってのも来て、こんなメールに引っかかるやつがいるのだろうかと、笑ってしまいます。とはいえ、これは確率の問題で、たくさんの人に送信すれば、必ず引っかかる人がいるんですね。不快なので、受信しない設定にしても、発信アドレスが次から次へと変わって送られてくるので、どうしても受信してしまいます。
 肝に銘じておかなければならないことは、これらの魅力的なメールは100%うそです。そう、100%です(私はかなりの数のメールを、いちいち開けて読みました。実に魅力的なことが書かれていました。トータルすると結構な時間を費やしたと思いますが、その結果わかったことは、すべてはうそ)。この手のメールが来たら、開けることなく即刻捨てましょう。決して引っかかってはいけません。うまい話、よい話というのは、受信者にとってではなく、送信者にとってなのです。
 普通の理性で考えてみてください。儲かる話があったら、それを人に教えますか?教えないで、自分でこっそりもうけるに決まってますよね。何かの良い話というのは、苦労して本人が手に入れるのですから、それを見ず知らずの人にわざわざメールで教えてあげるなんて、そんなことは100%あり得ないのです。
 英語力がすぐに伸びる、何かの資格が簡単に取れるなんて類の話、つまり簡単によい結果が出るというような話もあり得ません。それなら誰も苦労はしません。努力を重ねて重ねて、はじめて身につくからこそ、簡単に他の人が真似できなく、だからこそ価値があるのです。
 うまい話やよい情報は、決して外からやってきません。「自分で見つけ出す以外にない」ということを肝に銘じておきましょう。