「人と違う」ということを大切に

 たまたま同僚の一人の方と話をしていると、いつも山手線の始発に乗って家を出るといいます。そうすると、途中で乗るバスも必ず座れて、渋滞にもぶつからずにとても楽に来られるというのです。私は、先日たまたま朝9時過ぎにスーパーマーケットに行くと、がらがらで、レジでも並ぶことなく、快適かつスピィーディーに買い物を済ませることが出来ました。どちらも人と同じように行動しないと、快適に出来るという例だと思います。人と同じように行動していては、人と同じか、それ以下の結果しか得られないでしょう。人と同じように考えて、人と同じように行動するのですから、どこでも長い行列にぶつかってしまい大切な時間とエネルギーを浪費してしまいます(我が家ではゴールデンウィークはどこにも出かけないことに決まっています)。人と同じことをしない。人の一歩先を行く。いつも頭を使って、この工夫をすることが大切だと思います。
 大学生が就職活動にはいると、必ず日経新聞を読むようにといわれると思います。また、朝の電車では、ほとんどのビジネスパーソンたちが同じように日経新聞を読んでいる姿を目にします。これも習慣でただ読んでいるだけでは意味がないと思います。皆が同じ新聞を読んで、皆が同じ情報を知っていても、いったい何の価値があるのでしょうか。共通の情報を知っているので、挨拶するには良いでしょうが。同じ情報を知っている上で、その一歩先を行く必要がありますよね。その情報をどのように分析して、人と違う行動に結びつけることが出来るのかが大切です。
 人と同じブランド物を身につけている(世界でも日本人に特有の現象)、人と同じ格好をしている(みんな茶髪にしているから自分もする)、人と同じように行動する(みんなが韓国って騒ぐから自分ものっちゃう)、これって、あまり頭を使わなくて楽だけど、個性のない生き方でつまらないなって思います。