今日は甘茶が飲めるお釈迦様の誕生日−大乗利他の精神

 今日4月8日は、お釈迦様が生まれたとされる降誕会。そして、私とゆう子の結納をした日(そんなこと、お釈迦様の誕生日と並べるなって?)。

 地球の限界が明らかに認識されるグローバル時代には、東洋的な思想、仏教的な思想が大切になってくると思います。自分が唯一絶対という排他的な性向をもっている西洋的な思想に対して、全てのものに魂が宿ると考え、調和を大切にし、他を排除しない仏教的な思想は、ますます重要になるでしょう。

 私の大好きな仏教の説話を紹介しましょう(知っている人は知っている、知らない人は知らない)。天国と地獄は、実は紙一重だそうです。両方の世界を見てみると、どちらの世界にも、おいしそうな料理が並んでいます。天国の人たちは皆にこにこして食事を楽しんでいます。一方、地獄の人たちは、おいしそうな山盛りの食事を前にしながら、それを食べることが出来ずに、皆やせ細っています。この違いは何か。

 もう少し、目を凝らして両方の世界を見てみると、違いに気づきます。天国の人たちは、みんなすごく長い箸をもっているので、料理を箸でつまんで自分の口に入れることは出来ないのですが、それを周りの人の口に入れてあげているのです。これに対して、地獄の人たちは、やはり同じく、長い箸で料理をつまんで、それを自分の口に入れようと必死です。しかし長い箸の先に料理があるので、自分で自分の口には入れられません。こうして、いつまでたっても誰も食べることができず、豪華な食事を前にしても、皆ひーひーいっているのです。

 その違いは?そう、まず他の人のことを思う人と、自分のことしか考えない人。違いはここにあるのですね。他を幸せにする人が、幸せになる。何もないところから事業を成功させた人達が言っている中で共通することは、「どれだけ相手の身になりきれるか。なり切れればなりきれるほど成功度は高くなる」。