若くして輝く2人の女性

昨日は、若くして試練を乗り越えて生き生きと輝かれている女性2人と出会わせていただきました。すごいなって感動し、生きるエネルギーをたくさんもらいました。有難うございます。

一人は、昨晩のワークショップの場でお会いした伊藤弘美さん。日本で初めての「介護靴」を商品化し、平成14年の暮れに有限会社フェアベリシュを立ち上げた方。現在まだ30歳のはつらつとした女性だ。しかし彼女は、母子家庭に育ち、お母さんをなくし、その後おばあちゃんもなくすという辛い経験をされています。その中から介護靴のアイディアを得て、断られても、断られても靴メーカーを回り、ついに商品化にこぎつけたのです。(その悪戦苦闘の物語は、ここで→ http://www.fairberish.co.jp/shoesintro/shoes.html
 お話をうかがっていると、何にもないけど、情熱と行動があって、そこに応援する人達が出てきて、ついに道が開けたのだということがよく分かります。

もう一人は、樋口一葉。昨晩、たまたま見たNHKの番組「その時、歴史は動いた」で取り上げていました(自分は普段はまったくテレビを見ない)。文学の素養がないので、彼女のことは名前しか知りませんでしたが、すごい人だと敬服いたしました。24年間しか生きていないのに、女性で初めて紙幣(5千円札)に肖像が乗るなんて、すごいことですよね。しかし、そこまでになるには、やはりすごい試練を乗り越えてきていることがよく分かります。

一葉は、17歳でお父さんを亡くし、その後は、お母さんと妹を養わなければならないという重たい荷を背負うことになります。17歳の女の子が、一家を支えていくなんて事は、今では考えられないですね。しかし、現代のように福祉制度なんて何もないのだから、がんばって生きるしかない。とはいえ、明治初期には女性が働くなんて事は考えられず、貧乏のどん底を経験することになるわけです。小説は売れない、商売も失敗、どうやって一家が生きていたのだろうと不思議なくらいです。 しかし、その試練が糧となって、ついに23歳のとき小説「にごりえ」で世に出たのです。

試練こそが人間を成長させる。そして、「自分の足で積極的に行動する」ということが何よりも大切なことを再認識しました(これは現在の日本の若者に最も欠けている点ですね)。

 Where there is a will, there is a way.(意志のあるところに、道は開ける)