菅原のおすすめ海外旅行入門編

 「とにかく外国に行け」と菅原がいつも言っていますので、どこがいいですかという質問をよく受けます。ツアー旅行は、旅行とはいえません。一人もしくは少人数で、自分たちの力だけで旅行すると、とても有意義な時になります。なんてったって、若者の旅は貧乏旅行に限ります。どこの国にも、良い人と悪い人はいます。国によってその比率が大きく変わることはありません。必ず悪い人にぶつかって、いやな思いをしますが、それもまた成長の糧です。失敗から学ぶことのほうが大きいのです。とても親切な人もたくさんいます。日本では、外国人に親切にしましょうね。
 発展途上国なら、まずタイ。「タイは若いうちにいけ」とも言われるように、発展途上国への入門国としては最適です。物価も安いし、適度にショックも受けます。それほど治安も悪くはなく、日本人に対しても好意的です。タイで初めての発展途上国に慣れたら、その後で、ベトナム、それからインドへと進むと、だんだんと大きなインパクトを受けます。
 タイではまずバンコック着、2日もあれば十分です。その後、チェンマイでトレッキング、サムイ島でビーチを楽しむ(パタヤ・ビーチは絶対やめよう)というのがお薦め入門コースです。 
 ベトナムへはホーチミンから入るのが一般的ですが、ここの中心街は日本人ツアー客(9割くらいが若い女性)によって占拠されているので、さっそと違う町に移動しましょう。とはいって、ハノイは1日で飽きます。自分の興味にあわせて、地方へ行きましょう。少額の米ドル紙幣は役立ちます。
 インドは、デリーに入るのが一般的ですが、目指すはカルカッタです。何がなんだか分からない街の雰囲気は、はじめはビビリますが、いろいろな強烈なインパクトを与えてくれます。もちろん、ガンジス川でも泳ぎましょう。タージマハルも一見の価値ありですね。必ずお腹はこわします。
 先進国ならとりあえずアメリカ。でかいから、訪問先を絞らなければいけません。シアトル、サンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントンDCの4都市が初めの入門としてはお薦め。これらの4都市はバスや地下鉄で十分に移動できます。LA(ロスと呼ぶのは和製英語なのでかっこ悪い)は治安が悪いので、どこかを先に回ってアメリカに慣れてきてから行くのがいいでしょう。
 ヨーロッパの国々も長い歴史を感じさせ、素晴らしい所がたくさんありますが、素晴らしさを堪能するためにはお金がかかる。海外旅行の順番としては、後回しですね。お金がなくても旅が出来て、体力を必要とする発展途上国から踏破していきましょう。