アカデミック・コーチングで、イノベーティブな未来を創る

 日本の教育において、需要と供給のミスマッチが起こっています。つまり、グローバル社会がいま求めているもの(需要)は、「解答のない問題に、果敢にチャレンジし、解決する能力」。一方、大学教育が提供し続けているもの(供給)は、「解答のある問題を、より正確に、より早く解く能力」。こうして、多くの日本の大学は、環境変化に適応できずにいます。自然界の大原則は「環境変化に適応できない種は滅ぶ」というものです。滅んで化石になるのです。
 もちろん、どの大学も化石になりたくありませんから、生き残り道を必死で探しています。アクティブ・ラーニングやPBL(課題解決型学習)を取り入れて、能動的・主体的学習姿勢を強化しようと努力しています。しかし、それらには理論的体系がないので限界もあります。
 そこで、ミスマッチを解消するための必要条件として、「アカデミック・コーチング」があります(もちろん、十分条件は他にあります)。「人が本来もっている能力を最大限に引き出し、可能性を大きく拓かせることを目的とするコミュニケーション手法の体系」であるコーチングを、大学の研究者とプロコーチがチームを組んで理論的に体系だてたのがアカデミック・コーチングです。これまでの経験則によるコーチングから、理論的体系によるアカデミック・コーチングへ。これで大学教育が変わり、イノベーティブな若者をグローバル世界に送り出すことが出来ます。日本の未来は明るい。