パワー・ライティングの極意は、失敗の数々にある

 BOPビジネス研究のリサーチ・アシスタント募集の締め切り後に、北海道大学4年生の方から、応募のための履歴書をいただきました。締切り後の応募でしたから、通常であれば相手にせずにおしまいです。
 しかし、今回は違いました。履歴書に目を通して、感動しました。人の心を動かすパワー・ライティングのお手本が、そこにありました。即、採用です。多くの若者の文書に目を通す機会がありますので、それほど感動することはないのですが、今回はとっても感動させてもらって有難かったです。
 このことを通して、あらためてパワー・ライティングについて考えました。人の心を動かす文章、心を揺さぶる文章。そのコアには、人の共感を、どの程度よべるかどうかがあります。では、どういったことに一番共感するかというと、数々の失敗を乗り越えて、一生懸命、前進しようとする姿でしょう。
 失敗を糧にして、その後の成長にどのように結び付けてきたかで、共感の度合いが異なってくると思います。逆に人の成功は、うらやましいと思うものです。その陰にどれほどの努力があったかには思いをはせず、成功だけをみて、うらやましがるという性癖を人間は持つ傾向にあるように感じます。
 失敗は多ければ多いほど、素晴らしい。失敗は大きければ大きいほど、素晴らしい。失敗はいけないと洗脳してきた日本の伝統的な教育の在り方は、グローバルには通じません。おたがいさま、いつもグローバル志向でいきましょう。明るい未来は必ず拓けます。失敗は素晴らしい。