日本には我流プレゼンが蔓延

 日本型ドメスティック・プレゼンテーションの特徴は3つ。その一、プレゼンの目的・ゴール(到達点)があいまいで、結局、何を言いたいのかがよく分からない。キーワード、キーメッセージが不明確なのです。
 その二、文字・イラスト・写真満載のスライドを次から次へと見せて、聴衆の目を回らせる。あげくのはてに、「分かりにくいスライドですみません」と謝る。それを自分で分かってんだったら、そんなスライド出さないでね。
 その三、結論を最後に言おうとするので、途中で時間が足りなくなって、結局、最後の一番大切な所に使う時間が足りなくなる。「時間の関係で、、、」と言い訳する。単に時間配分がうまく出来てないだけでしょ。

 ではでは、世界に通じるグローバル・プレゼンテーションの特徴は?もちろん、ドメスティック・プレゼンの反対をやればいいだけです。まず、プレゼンの目的・ゴールをはっきりさせる。目が回らないスライドを作る。結論を最初に言う。たったのこれだけ。

 今年もたくさんの我流プレゼンをみせていただく中で、唯一感動したグローバル・プレゼンは、黒川清先生(元東大医学部教授、元東海大学医学部長、政策研究大学院大学教授)のインパクト・パワー・プレゼンでした。本物を手本に、真似をしよう。