良い師から学ぶ

 息子がテニスのレッスンを受けて、本格的に練習を始めるようになりました。良い師につくことがいかに大切かを身にしみて知っていましたので、良いコーチを探し出すまでに時間がかかってしまいました。
 40年以上コーチをやっていて、7人のプロ選手を出したというほどですから、傍で見ていて教え方がうまいなと分かりました。まずリラックスさせて、ミスをしてもそれを認めて(日本流ならミスを怒る)、やる気にさせる。いかに能力を引き出すかに焦点を当てているようでした。
 コーチが発した言葉は、「Good job」「Great」「Excellent」「Fantastic」「Beautiful」「Very very good」「Really good, not good」。すべてPositive word。Negative wordは一つもありません。これに投げキスや、ウインク、天を仰ぐというジェスチャーまでつくのですから、そこまで大げさにしなくてもと、日本人の感覚からすると思ってしまいます。いかし、コーチは、I am serious. と真剣です。息子が気分良くなって、やる気を出すのは当然です。
 テニスに限らず、何事においても、いかにやる気を起こさせるかがポイント。人は押しつけられたことには反発しがちですが、みずからやる気になると、誰だって一所懸命になります。与えるんじゃなくて、引き出す。これが大切。自分も肝に銘じて教壇に立ちます。Excellent professional coach をめざして。