スタンフォード大学で、Entrepreneurship Week 

 2週間にわたってスタンフォード大学でEntrepreneurship Weekが開催され、キャンパスのあちこちで、起業に関する多くのセミナーやワークショップが行われました。大学が、これほどまでに環境を整え、学生の起業を応援してくれると、多くの学生達は、その気になるでしょうね。
 しかしスタンフォードの学生も、やはり学生。能力の点からは、日本人学生と大差ないように感じました。ビジネススクールの学生が、自分たちのビジネスモデルについて2分間プレゼンをし(これをPitchといいます)、ベンチャーキャピタリストからコメントをもらうという企画がありました。スタンフォード・ビジネス・スクールの学生といえば、超一流の学生だろうから、さぞすごいプレゼンの数々だろうと思っていったところ、あれっという感じです。菅原がこれまで接してきた学生の皆様の方が勝っているようにも感じました。
 みんな同じ人間、大差はないですね。違いは環境。スタンフォードでは、起業を支援する環境が整っており、挑戦しやすいのです。アメリカ人も同じ人間なので、日本人とまったく同じように、やっぱりリスクをとることは怖いんです。でもリスクをとるように背中を押してくれるのがシリコンバレーです。こんな場所は、他にはないでしょうね。
 「リスクをとって挑戦する」これが、出来るかどうかが大きな違いです。それを後押しする環境は日本よりも、こちらのほうがはるかに整っています。ベンチャーキャピタルが実際に投資するのは100案のうち1案だけといわれます。さらにそれが成功する確率は、より小さくなります。だからほとんどは失敗なのです。でも失敗から学べることが財産になりますね。失敗は成功よりも素晴らしいのです。(菅原も失敗だらけなので、自分にも言い聞かせて、なんとか、シリコンバレーで生きています)