7月19日『BOPビジネス入門』出ます

 『BOPビジネス入門‐パートナーシップで世界の貧困に挑む』(中央経済社)が、7月19日に出版されます。それに先だって、7月13日には、大野泉先生が勤務する六本木の政策研究大学院大学で「出版記念BOPビジネス・ワークショップ」を開催します。
 いま、初稿があがってきて校正中ですが、読み返すとやっぱり修正個所が出てきます。入門書なので、標準的な内容を平易に記述することを心がけ、「難しいことを易しく、易しいことをふかく、ふかいことをおもしろく」(井上ひさし)を狙いました。しかし、これは非常に難しいことですね。難しく書くのは簡単です。面白く(funny じゃなくてinteresting)書くのは至難の業です。第2作目として『BOPビジネス論』を次に企画中ですが、こちらでは、より徹底して「面白く」を追求したいと思います。
 この本の特徴は、3人のパートナーシップです。大野泉先生が開発論の視点から、槌屋詩野様が現場の視点から、菅原が国際ビジネス論の視点から執筆し、それぞれを融合しようと試みました。専門の異なる各人が使う言葉や概念も異なるので、この試みには難しい面もありました。しかし「異質なものとの出会いが創造につながる」といわれるように、同じ専門の人間同士が議論するのとは違って、新しい着想が数々得られました。