第6回BOPビジネス・ワークショップ、雪国まいたけ佐竹様から学ぶ

 日本初、グラミン銀行合弁会社を設立したのが雪国まいたけ。その立役者である佐竹様から、貴重な話を伺うことができました。一番の苦労は、社内の説得。そうなんですよね、BOPビジネスに着手しようとする時に、たいていどこの会社でも、社内の反対にあうのです。
 しかし、これってBOPビジネスに限らず、何をやるにしても必ず身内の反対はつきものです。そこを突破するからこそ成功するのです。学生の皆さんが何かやろうとする時、たいていは親の反対にあうでしょう。それは社会に出てからも、ずーっとそうです。何か新しいことをやろうとする時に、必ずといっていいほど、上司・同僚の反対にあいます。だれでも新しいことは怖いのです。これまで通りやっていたほうが楽だからね。
 むしろ全員が賛成したら、そのプランはやめた方が良いのです。ユダヤ人の格言に大好きなのがあります。「取締役会で、全員が賛成する事業プランには決して着手するな」ってやつです。これの意味するところは何か?
 つまり、どんなプランにも完璧はなく、必ず克服すべき課題はあるもの。ところが全員が賛成するってことは、だれもその課題に気づいていので、そんな案に実際に着手したら、始めた後で予期できなかった困難にぶつかり失敗してしまうということです。始める前に、ちゃんと課題・欠点を認識してやるなら、実際にぶつかっても想定の範囲内で乗り越えられるってことです。
 大学を休学するって言って、親の反対にあっているあなた。この会社に行くと言って、そんな会社にくのはやめておけと親に言われているあなた。この道を追求したいと言って、反対にあっているあなた。反対される時こそ、前進しよう!
 ただ一つ、例外があります。そうです「例外のないルールはない」って格言がありますからね。周りがみんな反対する恋愛結婚は、成功しません。「情は智をくらます」と言われています。盲目的になってこの人しかいないと思うと、後でぼろがたくさん出てきて破局を迎えることが多いですね(もちろんチャレンジする価値はありますけどね)。