ベトベト、バサバサ、ガチガチ

 ケニアの悪路を疾走し、顔はベトベト、髪はバサバサ、背中はガチガチ。NyeriとかKisumuとかいう所から、さらに奥地に入って、予定していた調査を終了。ケニアにはビジネス・チャンスがたくさんあることが分かりました。しかし、この市場を開拓するのは過酷で、ガッポリ儲からないと割に合わない。つまりビジネス・マインド100%が必要です。もしくは、ケニアが心底好きで、ケニアの役に立ちたいって思っているソーシャル・マインド100%の人じゃないと太刀打ち出来ない要するに両極端のどちらかじゃないと難しいでしょうね。
 菅原はチャンスがあると知りながら、ビジネス・マインドもソーシャル・マインドも、中途半端なので、腰が引けています。だから、「それ、みんな行けー」ってラッパを吹いて、他の人をけしかけているだけです。なんて無責任なんでしょうね。
 農家を何件も訪問して話を聞くなかで、農村部のBOPの方々って別にこのままでいいんだろう、って思います。月収5000シリング(約5000円)の65歳のオジサン。妻が3人、子供が8人。貯金はゼロ。イイ生活じゃないですか。トイレはなくて、大自然を利用しているんだって。葉っぱでしりふいて、なんてエコロジー、時代の最先端。
 続いて27歳の若者パパさん。24歳と21歳の妻2人に、子供が4人。自分で建てた家に住んでるから住宅ローンを抱えることもなく、妻達と子供に囲まれて楽しい生活。おそらくストレス・ゼロ。私たちが、どうこうしようなんておこがましい
 農村部BOPは豊か。都市部(スラム街)BOPは本当に貧困。両者をはっきりと分けて考えないと、BOPという一括りの議論では、おかしな話になってしまいますね。