やっぱりボトム(底辺)が優勢、ベース(土台)の巻き返しを図ろう

 BOPのBは、もともとBottomの略ですが、そりゃ上から目線だろうということで、Baseが広がってきました。しかし調べてみると、いまだBottomが優勢ということが判明。ProQuestとEBSCOhost(どちらも経営・経済に関するデータベースで論文や雑誌記事を収録している。英語の世界では必須のデータベース)で、過去のすべてのBOPに関する英語論文(審査委員による査読つき)を調べたところ、Bottomを使っている論文が多かったのです。
 ProQuestでは、bottomが60論文、baseが29論文。EBSCOhostだと、bottomが39論文、baseが28論文みつかりました。これは累計数なので、最近ではBaseが多いに違いないと思って過去2年間(2009年、2010年)に限って調べてみても、やっぱりBottomが優勢でした。検索結果は、BottomがProQuest 27本、EBSCOhost25本、 対してBaseがProQuest14本、EBSCOhost23本です。
 Inclusive businessもBOPに代わる用語として関心は寄せられていますが、これを使っている論文はたったの1本で論外でした。
 どの世界でも、より多くの人に使われる実質的な標準(de fact standard)をおさえることが重要なんですよね。Bottomって、すごく嫌な言葉なんですが、どうして多くの人が使うんでしょうかね。違和感がないのでしょうか。欧米人学者ってやっぱり上から目線なんだろうか。
 Baseの巻き返しを図りたいと思いますので、日本人なら必ずBaseを使いましょうね。とはいっても日本の中だけで使っていても、まったくインパクトはなくて、英語で発信する中でBaseを使わないと、世界には相手にされないんだよね。英語で日本発の情報・論文をどんどん世界に発信しよう。と、他の人をけしかけている菅原ですが、英語論文まだ一本しか書いてません。⇒http://bit.ly/b43YTR
 みんな、協力し合って日本発Baseを世界に広めよう。