シンプルに、具体的に、ヴィジュアルに

 テレビ局のディレクターの方が、BOPビジネス関連の番組を制作するために取材に来られました。例年快適な札幌の夏も、今年は東京並みの猛暑で、わざわざ東京から来ていただいたのに、エアコンのついていない蒸し暑い研究室で過ごしていただくことになってしまいました。
 猛暑の札幌の日帰りは申しわけなく、それに見合う以上の情報提供をしようとBOPビジネスの世界と日本の現状についてお伝えしました。その中で、幾つかの疑問を投げかけてこられたので、それに答えることを通して、そうか、一般の方々には、こういう点が分かりにくいのかということに気づけました。
 BOPビジネスとソーシャルビジネスは、どう違うのか?日本では、BOPビジネスがなぜCSRや社会貢献との関係で論じられるのか?社会課題の解決が、どうしてビジネスになるか?
 シンプルに、具体的に、ヴィジュアルに伝えるということの大切さを改めて認識しなおしました。BOPビジネスは、ちょっと分かりにくいところがあるようで、そういった指摘に答えることが出来るように、発するメッセージをより洗練されたものにしていく必要性を感じます。いくら素晴らしい内容でも、誤解されて伝わってしまっては何にもならないからね。メッセージの伝え方については、日本人があまり得意としないところですから、学生の皆様には、今後、この点も重視して講義を進めていこうと思います。