BOPビジネス・ブームをブームで終わらせないためには

 急に日本にやってきたBOPビジネス・ブーム。主要な経済ビジネス雑誌でも、その特集が次々に組まれています。ブームは必ず去るから、やがて急速にしぼむでしょうね。その時に、はたしてどれだけの日本企業が真剣に取り組んでいるかが大事なところ。
 世界の貧困層40億人をビジネスの相手にするなんてのは、理念としてはかっこいいけれども、そんな生易しいものではありません。かなり誤った幻想も膨らんでいます。長期的な真剣勝負が必要で、これまでとは違った発想と行動が求められます。やっぱり「違う」ってことが大切。
 菅原の講義では、数回にわたってBOPビジネスを取り上げています。これも、他と違って日本初。どの大学でも、まだ誰もやってないはずです。今日の講義内容は、各自のBOPビジネス案を提案するというもの。頭の柔らかい大学生達は、なかなか面白いことを考え出してくれます。日本のワカモノ達は、もちろんハングリー精神なんてゼロ。だけど、誰かの役に立ちたいという思いは結構もっているようで(もちろん、もってないやつも、たくさんいるけど)、彼・彼女らがこれから活躍する余地は大きいよ。常に人の先を行こう。