世界に通用する交渉力を身につけねば−平野氏講演より学ぶ

 平野博勝氏(元ヤクルト本社専務取締役国際本部長)をお迎えして、大変有意義なお話をうかがいました。聴講した学生40名にとっては、とても貴重な時間になったと思います。カリカリと、メモをとる音が教室に響いていました。ヤクルトは現在、世界31カ国・地域で事業展開しています。その国際化を陣頭に立って牽引されたのが平野氏です。それだけに、豊かな国際経験をもとに発せられる一言一言には重みがあり、これまでの経済のあり方と今後の方向性を考える際にとても参考になります。

 中でも、ずしりと響いた言葉。「交渉学がとても大切。世界で通用する標準語があり、それはギリシャ論理学をベースにしており、これを小学生の頃から勉強してきている欧米人に対して、日本人は太刀打ちできない。だから日本の外務大臣なんか赤子の手をひねるように扱われ、国際交渉の場でいつも日本は負ける。」

 交渉の大切さは、菅原もつい先月の海外研修旅行で再認識したばかり。優秀で人柄が良く勤勉、というだけじゃ、世界では通用しないんだよね。日本の中だけにいると、このことはほとんど感じません。しかし、これからはあらゆる面で、グローバル化が進むことは確実。いつも、世界で通用するかを考えている必要があります。そのための第一歩は、自分のこの行動・マナーは世界ではどうなんだろう、通用するんだろうか、自分のこの発言、この表現は、英語ではどう言うんだろう、っていつも考えていることから始まります。

講義資料は⇒http://www.SugawaraOnline.com/InternationalManagement/