多難であればあるほど、実りは大きい

 いよいよと金融危機の影響が、日本の社会にもおよび始めて、今朝のニュースでは、内定を取り消された大学生の悲痛な叫びが取り上げられていました。これまで一生懸命就職活動をしてきて内定を得て、やっと一安心。それもつかの間、この時期に取り消されたら、ダメージは大きいですよね。やりきれない気持ちで一杯だと思います。とっても同情しますが、人生に理不尽はつきものだからね。残されている道は唯一つ。何事も前向きに考えて前進するしかありません。
 困難や失敗はたくさんあったほうが良いのです。そこから必ず成長できるからね。順調な時って、成長できないんですよね。困難にぶつかったからこそ、普段では考えられないような事を考えて行動して、それが次の飛躍につながります。このことは、これまで多くの先人達の経験が証明してくれています。
 たまたま先週金曜日に、コープ札幌の理事長様の講演を聞く機会がありました。これもまた、困難が飛躍につながるというお話でした。コープ札幌は1999年に経営破たんして、そのどん底から再建を進め、これから北海道のスーパーマーケットの2強になろうとしているとのことでした。現在の北海道では、イオンとラルズとコープ札幌の3強がしのぎを削っていますが、それにも勝ち残るという理事長様のお話でした。なかなか説得力があって、そうかなと感心しました。
 今後数年間は、猛烈に厳しい就職戦線になるとおもいます。しかし、これを20歳代に経験できたということはラッキーです。50代や60代の人にとっては、もうやり直しのきかない大変な状況です。
 「お前達の前途がどうぞ多難でありますように。多難であればあるほど、実りは大きい」(壇一雄、小説家) ⇒ http://www6.ncv.ne.jp/~kakehasi/