人と違う世界を見よう

 雪の降り積もる札幌から東京へやってくると、そこは別世界。ゴールデンウィークの札幌と同じくらいの気候に感じました。とはいっても、東京人は寒いと言って、コートを着ているから不思議。札幌から来た菅原には小春日和に感じられます。
 そこで思ったことは、やはり冬は東京、夏は札幌、そして休暇はシアトル。こういうライフスタイルを、ちょっとカッコつけて、英語を使って表すとmulti-habitatって言うそうです。古くからの友人の九州産業大学教授土井一生君は、大学院生の時からこのことを言っていました。遊牧民は、その時期に適した場所を求めて移動して暮らしています。一箇所に住み続けなければならないということは、単なる思い込みに過ぎません。遊牧民は、移動のことを考えると、持ち物も当然少なくなりますから、シンプルライフになり、現在の物であふれかえった生活の改善にもつながるでしょう。
 「Think different, act different and be different.」 (人と違うように考え、違うように行動し、違う自分になる)が、菅原のポリシーです。定住型ライフスタイルの遺伝子が組み込まれている日本人の中にあって、遊牧民型ライフスタイルを探求しようと、改めて強く思いました。人と同じように行動していたんじゃ、見えてくる世界も同じってこと。人と同じ世界しか見えていないんじゃ、人生つまんない。「一回しかない人生、人と違うことをする」ってことが大切。