素晴らしい未来は失敗から創られる 

 まもなく2007年も終わり。「過去は変えられない。変えられるのは、現在と未来の自分」といわれるように、過去から学んで現在と未来に活かす事が大切。そこで、菅原は今年一年を振り返って、失敗から何を学んだか。
 今年の最大の失敗は、8月に大阪で財布を落として、無一文になったこと。途方にくれました。これが外国だったら、細心の注意を払って行動するはずなんですが、国内ということで、完全に油断してました。リスクを分散させるってことは、基本中の基本。どこにあっても、忘れてはならないことでしたが、完全に慢心し大阪をなめていました。外国にいるときは、常に財布を3つに分散しているのに。投資の鉄則は、「タマゴを一つのカゴに入れるな(=一つのかごに入れておいたら、万一落ちしたら全部割れてしまうってこと)」です。
 リスク分散を忘れると、とんでもない事になります。日本の国はすべて東京に一極集中。携帯電話も、財布機能、クレジット機能、音楽再生機能、家のカギ機能などなど。なんでも携帯に集約。これらのことは、すべて「リスク分散」の鉄則に反します。安易に進めていると、大きなしっぺ返しをくらいます。
人は、慣れてくるとどうしても慢心してしまいます。自分一人で飛行機に乗り始めた頃は、それだけでワクワクして緊張もしていましたが、いまではまったく、そんなことありません。「初心忘するべからず」です。初めに帰って、謙虚に、何事からも学ぶ姿勢を忘れないようにしたいと思います。
 これまでの人生で失敗は、山のようになります。それらを今一度思い出して、2008年の飛躍につなげようと思います。大学院生のときに会社を作り、資金繰りに困って、サラ金でお金を借りて回転させていましたが、不渡り手形をくらって、その会社に行ってみたら夜逃げしていてもぬけの殻(しかし今は順調です)。またITバブルの時に、調子に乗ってIT会社の経営に参画しましたが、経営陣の不協和音でこれは完全に失敗(こちらはなくなりました)。原油と灯油のアービトレージ取引に手を出しましたが、素人の知識不足で失敗し、大損。
 さあ来年も失敗を恐れず、なんでもどんどんやってみよう。そして失敗したら、そこから教訓を得て、コスト以上の元を取ればいいのだ。