「雨ニモマケズ」

 卒業式のシーズンですね。悲しくもあるし嬉しいときでもあります。先日は息子の卒園式に出席して、たくさんの小さな子供たちの純粋できれいな心に接し、こちらが幸せを与えてもらいました。大人が子供を育てているのではなく、子供に育ててもらっているということを実感します。
 いくつも感動しましたが、その中の一つ。年中組みの子どもたちが、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を暗記して、全員で素読してくれました。素晴らしかったです。日本人なら誰でもしっている宮沢賢治の「雨ニモマケズ」ですが、みんな忘れているんですよね。
 再度、菅原も自分の心に刻み、宮沢賢治のようになろうと誓いました。自分の利益しか考えず、税金を私利私欲の為に使って、それをごまかしていると疑われても、逃げ続けている大臣やそれをかばっている首相にも、「雨ニモマケズ」を思い返してもらいたいと思います。

雨ニモマケズ

雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしは
なりたい