アメリカの学校でのキーワードの一つは「Respect」 

 アメリカでの暮らしは、今回が3回目。一回目は独身の時、二回目は子供がまだ学校に行かない時、そして今回の三回目では、子供が学校に行っています。それぞれの時で、見える範囲が違っていて、やはり子供が学校へ通っている今回が、最も幅広くアメリカ社会の多様な側面を垣間見る機会となっています。
 Middle School 6th Gradeに通う息子が、IDカードを学校からもらってきて、自慢げに見せてくれました。裏面に書かれている文章です。Bowditch Middle School where it’s safe for students to be their best, to take academic risk, to respect and be respected.
 ここでのキーワードは3つ、safe, risk, respectですね。中でも「respect」は、Kindergartenに通う娘のクラスでも、先生が授業中、最も多く発していた言葉の一つです。(もう一つは、responsibilityです。自分で責任をもつってことを、幼稚園生にも教えています)
 他を尊重する。きわめて多様性に富むアメリカ社会では、自分と異質なものに常に出会っています。自分とは違う相手を尊重することなくして、社会は成り立ちません。異質性を排除・排斥するのではなく、尊重する。同質社会の日本とは大きく違う点です。
 違うということが尊重されるアメリカ、違うと排除されてしまう日本。日本の優れている点はたくさんあるけど、「違い」を尊重する姿勢は見習わなければ。違うからこそ価値がある。