みんな明るいと思っていたブラジル人も、そうとはいえなかった

 リオで出会ったブラジル人たちはとにかく明るい。そのリオの人たちからすると、サンパウロの人はちょっと笑顔が少なくて冷たく感じるそうです。リオよりも海抜が高くて気候が涼しいことが影響していると教えてくれた人がいました。環境が人に影響を与えるのでしょう。
 4年前、札幌に来たとき、札幌人の笑顔の少なさに驚き、地元の人にその話をすると、寒いから顔が凍りついて表情が少なくなるんだというのです。その時は、そんなことがあるのかと信じられませんでした。東京人のような社交性を発揮しようものなら浮いちゃって、すごくさびしい思いをします。しかし、みんな明るいと思っていたブラジル人についても同じような話をきくと、確かにそうなんだと思えます。
 小樽のショッピング・モールには、ロシア人がかなりいますが、確かに彼ら・彼女らの表情も暗いですね。私の講義にもロシア人学生が出席していましたが、やっぱり表情がさびしく感じました。寒い国で育っては、それも当然と思えます。でも、みんな人間だから、どこで育っても、どこで生活していても、心は暖かいんだと思います。それを内に秘めておくだけではなくて、表に出すことによって、他の人をハッピーにできる。ここがポイントです。
 表情や態度、使う言葉はとっても大切。その人の人生に影響すると思います。ですから、自分も使う言葉、態度、表情はいつも意識しています。気になることは、「有難う」や「すみません」を、多くの人がほとんど使わないこと。あなたは、どうでしょうか?今日は、何回言いましたか? 代わりに、いきなり「お疲れ様です」といわれます。メールの冒頭も、これで始まるものもあって、こちらは面食らいます。菅原は疲れていないのですから。
 「ハイ」「有難うございます」「すみません」をたくさん使って、いつも笑顔。逆に「お疲れ様です」を使わず、無表情を意識してやめる。これだけで、人生がかなり変わると思います。世界中を明るい笑顔で一杯にしよう!