あなたがタイタニック号に乗っているとしたらどうする?

 私たちが、氷山にぶつかって沈没する運命にあるタイタニック号に乗っているとしたら、とりうる行動の選択肢は3つ。一、他の船に乗り移る。二、あきらめて運命を船とともにする。三、ぶつかるわけがない、なんとかなると高をくくって、最後までどんちゃん騒ぎをする。
 たまたま見たユーチューブで、日本新党の党首が「日本の借金は1時間に66億円ずつ増えている」と熱弁を振るっていました。66億円って言われても、ピンとこないんだけど、北海道を代表する企業のニトリの売上高と比較すると、分かり易いかな。ネットでニトリ有価証券報告書を見ると、2007年度の売上高は約1千900億円になっていました。これを66億円で割ってみると、30になります。つまり、ニトリが一年間かかって売った総売上は、日本の借金がたったの30時間(一日と4分の一)で増えた分と同じということです。ぞーっとするよね。どう考えても、日本はタイタニック号じゃないの。
 大多数の若者は、それでも何とかなると思っているはず。菅原の考えている選択肢は、当然一番目。他の船に乗り移るというもの。世界のどこに行っても生きていける能力は必須だと思います。菅原はもちろん、生まれた国、日本を愛しているし、誇りに思っているけど、日本がタイタニック号になるなら、運命をともにしようなんて、さらさら思っていません。年金制度の破綻、国家財政の破綻、どれもありうるシナリオだよね(年配の人は関係ないんだ。破綻する前に他界するからね)。別の船に乗り換える準備を怠ってはいけないよ。


⇒「借金地獄の政府が最後に狙うのは個人の懐」http://d.hatena.ne.jp/Seattle/20061129
⇒「与えられるのを待つか、自分で獲るか」http://d.hatena.ne.jp/Seattle/20060515
⇒「改革が失敗するか、成功するかはすぐ分かる」http://d.hatena.ne.jp/Seattle/20060508
⇒「自分で魚を獲ろう」 http://d.hatena.ne.jp/Seattle/20060109